![シャブリ・グラン・クリュ・クロ・デ・ゾスピス・ダン・レ・クロ [2002] クリスチャン・モロー](http://image.www.rakuten.co.jp/wine/img1022641177.jpeg)
■価格 : 税込 6,800円(送料別)
■生産地: フランス ブルゴーニュ
■タイプ: 辛口
■品種 : シャルドネ
■提携ショップ: ワイナリー和泉屋
★★★★ (四つ星獲得!)
ワイン専門誌ワイン王国によるシャブリのテイスティング評価。(2004.06.16発売号)
ミネラル、石灰などの上り立つ蕾から、次第に洋ナシ、煙などが感じられ、やや複雑になっていく。味わいも繊細な第一印象。酸は硬く引き締まっているが、果実味と一体となっているため、口中を豊かに満たす。(ワイン王国より)
レ・クロの中でも常に別格の区画、クロ・デ・ゾスピス
シャブリはグラン・クリュ(特級畑)、プルミエ・クリュ(1級畑)、ヴィラージ ュ(村名)そしてプチ・シャブリの4つのカテゴリーに分けられます。
グラン・クリュ(特級畑)にはブランショ、ブーグロ、レ・クロ、グルヌイユ、プリューズ、ヴァルミール、ヴォーデジール、ラ・ムートンヌという畑があります。
どの畑も素晴らしい畑ですが、なんといっても一番有名な畑はシャブリ・グラン・クリュで最大の面積を誇るレ・クロではないでしょうか。
そのレ・クロの中でダン・レ・クロと呼ばれる最下部にある小さな区画があるのですが、この区画こそが屈指の銘醸畑クロ・デ・ゾスピスであります。
実はこのワインのつくり手は『ドメーヌ・クリスチャン・モロー』といいます。と、書くとワインに詳しい皆様は『えっ、J.モロー社じゃないの』と思われていらっしゃるのではないでしょうか。
その辺のところを少しお話し致します。
モロー家の歴史と伝統を守り続けてきたクリスチャン氏。その歴史は1814年に製樽業を営んでいたジャン・ジョセフ・モロー氏がJ.モロー・エ・フィスを設立したのが始まりです。1850年からは、かつてシャブリのオスピス(施療院) が所有していたクロ・デ・ゾスピスを単独所有するなど、シャブリの第一人者として名声を築きました。
その後モロー社はカナダ系企業に売却され、1997年にはブルゴーニュの大手ネゴシアン、ボワセ社に再度売却されました。
この時、クリスチャンは品質に対する方針の違いから、所有する畑のブドウを供給する契約の解除を勧告し、5年間の猶予付きの条件で契約は合意、そして2002年、所有するブドウを自由に使えるようになり、念願であった自分の名でワインをつくることが出来るようになり、さらなるクオリティーの高いワインをリリースすることになりました。
先日、テイスティング会でこのドメーヌ・クリスチャン・モローを飲みました がクリーンでフレッシュだけど味わいのしっかりあるワインに仕上がってました。
で、またワインのお話に戻ります。
レ・クロ畑クロ・デ・ゾスピス区画から生まれるこのワインは、繊細・・・、絶妙・・・、芳醇・・・。素晴らしい完成度に満ちた限りなく心地よい味わいと形容されるシャブリの代表的な銘柄です。平均樹齢が35年、発酵はステンレスタンクを用い、100%オーク樽で4ヶ月間熟成を行います。
レ・クロの特徴である柑橘系の香りが麗しく、上品なミネラル感が高品質なシャブリであることを裏付けています。J.モロー・エ・フィスからドメーヌ・クリスチャン・モローになりさらなる進歩を遂げたと思っております。
クリスチャン・モローのトップレンジであるとともにシャブリを代表する逸品がこのクロ・デ・ゾスピス・ダン・レ・クロです。
あと、こちらもスペシャルなワインです。クリスチャン氏の父親であるギー・モロー氏が70年前に植えた葡萄の老樹のみ でつくられるスペシャルワインであるプルミエ・クリュ・ヴァイヨン・キュヴェ・ギー・モロー。
プルミエ・クリュ(1級畑)のヴァイヨンは数ある1級畑の中でも人気、実力の高い1級畑、他の畑に比べ貝殻が多く、硬い化石のそうが広がる土壌のため、オイリーな舌触りとミネラル分が非常に感じられるワインとなります。
白桃のようなニュアンスの香りが感じられる上品なシャブリ・プルミエ・クリ ュですが樹齢の高い葡萄樹のせいもあり複雑さも楽しめます。スペシャルワインが持つスケールの大きさも十分感じさせてくれます。
text by Haruhiko Arai 2004.04.07
Posted by arioch at 2004年07月03日 23:04